犬を飼い始めたらやらなければいけない手続きが2つあります。1つは犬の登録、もう1つが狂犬病の予防注射です。これらは厚生労働省によって飼い主に義務付けられていることなので忘れずに行うようにしましょう!もし違反すれば罰則の対象になってしまいますし、ドッグランやホテルなど公共施設の利用ができなくなってしまいます。知らなかった!では済まされないことですので忘れずに行いましょう!
ここでは必ず行わなければいけないこと(必須項目)と、行っておいた方がいいこと(任意項目)まとめて紹介していきます。
目次
1、必ず行わなければいけないこと
・犬の登録
・狂犬病予防接種
2、任意で行うこと
・感染症予防接種
・フィラリア予防
・去勢・避妊手術
1、必ず行わなければいけないこと
犬を飼い始めたら犬の登録と狂犬病の予防接種を必ず行います。これらは「狂犬病予防法」という法律があり、国によって義務付けられています。もし違反してしまうと20万以下の罰金などの罰則がありますので忘れてしまう前に行いましょう。
犬の登録
生後90日以上の犬を飼い始めたら飼い主を登録する必要があります。それには期限が設けられており、犬を取得してから30日以内に行わなければなりません。登録には3,000円の手数料がかかります。必要な書類はありませんが、犬の生年月日と飼い主の住所を記入する必要がありますので覚えておきましょう。登録をすると犬鑑札(登録したことを証明する小さなプレート)が貰えますので首輪につけるようにしましょう。登録は今住んでいる市区町村の役所や保健所で行うことがきます。
・動物愛護センター
・保健所
・区役所
などです。
「〇〇市 犬の登録」で検索すると対応している施設が掲載されているHPが出ると思いますので、それらを参考にしてみてください。
この登録は生きている限り有効になるので毎年行う必要はありません。始めが肝心です。登録しないまま犬を飼っていると罰則の対象になってしまいますので忘れずに行いましょう。
こんな場合は変更が必要
・飼い主が変わった時
・住所が変更になった時
・飼い主又はペットが死亡してしまった時
変更する場合も届け出が必要になります。この際に犬鑑札も一緒に持っていくようにしましょう。住所変更の場合は新しい犬鑑札と交換してくれます。手数料はかかりません。ただし、破損や紛失してしまうと再発行手数料として1,600円必要になります。
狂犬病予防接種
生後90日以上の犬は年に1度狂犬病の予防接種が義務付けられています。動物病院や4月から6月にかけてはそれぞれの市区町村で集団予防接種で受けることができます。値段は場所により違いますが、おおよそ3,000円程度です。それに加えて狂犬予防注射済票交付手数料として550円がかかります。今年度の注射を受けましたよという証明(小さなプレート)になりますので首輪に付けるようにしましょう。
そもそも狂犬病とは
狂犬病ウイルスを病原体としたウイルスです。発症すると致死率が100%という病気で、人間にも感染する恐れがあります。発症すると発熱や嘔吐、病状が進むと嘔吐や幻覚を見始め、攻撃性が強くなります。犬にとっても苦しい病気です。今の日本では発症の例が少ないですが、世界では6万人ほどの死者が出ています。
注射を受けた後気をつけること
狂犬病予防接種後、副作用が出てしまう場合があります。犬の体調の変化に気をつけ、悪化するようなら病院へ連れて行ってください。
2、任意で行うこと
感染症予防接種
犬にも様々な感染症あります。散歩に行ったりドッグランに行くとそのウイルスとの接触の場面増加します。しかし室内だけで飼っているとストレスが溜まってしまうので日々の散歩は欠かせません。こうした感染を防ぐために犬にも予防接種があります。狂犬病の予防は年に1度摂取することが義務付けられていますが、それ以外の感染症の予防接種は任意で受けることができます。種類は様々で5種や8種まとめて接種することも可能です。病院によっては年に1度の摂取を進めているところがありますが、3年に1度が基本となっています。ドッグホテルを利用する場合はこの予防接種に証明書が必要な場合があります。犬によっては予防接種したあと副作用が出てしまうこともあるので、体調をよく観察し、医師と相談しながら接種することをオススメします。
フィラリア予防
犬フィラリア症という感染症の1つです。この感染症は蚊を媒介としたもので、蚊に刺されるとフィラリアという寄生虫が体内に寄生し、心臓に障害が起こる病気です。感染すると心臓の機能が低下し血液の循環が悪くなる為、命に関わります。この予防はフィラリアに感染しない為の薬とは違い、駆除薬になります。フィラリアに感染してしまっても幼虫をすぐに退治してくれる薬です。種類は錠剤、滴下剤、注射の3つあります。
錠剤…月1で摂取します。ドッグフードに混ぜたり、おやつのようなタイプもあります。
滴下剤…月1で投与します。首の下に薬を垂らすものです。ノミダニ駆除とセットになっていることが多いです。
注射…半年から1年効果が持続します。
効果はどれを選んでも変わりないので、犬の体調に合わせて選ぶといいでしょう。
去勢・避妊手術
犬は生後6ヶ月〜10ヶ月で発情期を迎えます。発情期を迎えた犬は交配行動をしたりマーキングや喧嘩などの問題行動を起こすことあります。それらは去勢・避妊手術をすることで行動を抑制し、肛門周囲の病気の発症のリスクも低下させることもできます。
メリットとデメリット
メリット
・攻撃性が抑えられる
・発情がなくなる
・病気のリスクが下がる
デメリット
・肥満になりやすくなる
・全身麻酔のリスクがある
手術は対応している病院で受けることができますが、費用は場所によりことなりますので事前に調べておくといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。今後、生活していく上で必要になってきますので共に向き合いながら検討していきましょう!
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